2010年3月のNews

Mel Gibson visits Ignacio Allende Prison, Veracruz, Mexico in Feb. 10, 2010 for his new starer How I Soent My Summer Vacation which will be start shooting in March.
Mel Gibson visits Ignacio Allende Prison, Veracruz, Mexico

"How I Spent My Summer Vacation"メキシコで今週撮影開始(3/21)

 

予定では22日からクランクインの新作、メル自身とスタッフ2人との共同執筆シナリオのアクションドラマ。ロケーションは大方の噂どおり、実際に使われているベラクルス州の刑務所 Ignacio Allende Prisonで。

なお去年の暮れから今年始めにかけて、メキシコからのニュースで「メル・ギブソンの映画のために同刑務所を空けるため囚人の移送が始まり、そうすると訪問する家族に不便が生じ困るので反対!」というスローガンのもとちょっとしデモ騒ぎまで起きたことについて、前監督作「アポカリプト」でも関わったエレラ - ベラクルス州知事がこのほど公式に声明を出した;

「彼から依頼されたことではなくメル・ギブソンはこの移送には全く関係ない。以前からの政府の決定事項をちょうど映画で使うということもあって早めたことが、誤解を生んだ。家族には去年の時点で不便には善処すると伝え了解を得ている。こちらの不手際で彼には責任はない」とのことで現在は落ち着いているようだ。むしろベラクルスの住人は映画の撮影でお金が落ちることを大いに歓迎してる。

 

前にも書いたがストーリーは、国境での派手なカーチェイスのあげくメキシコ当局に捕まった運び屋が、タフな荒くれギャングが牛耳る刑務所にぶち込まれ、少年の助けを借りて生き抜くためにいろんな知恵を絞る...というようなものらしい。先月にこの英語を話せるメキシコ少年役を募るオーディションのアナウンスがあった。またメル以外は今のところ有名人はキャスティングされていず、実際の服役囚も含む現地の人約5000人をエキストラとして採用する方針。撮影は12週間の予定。

 

アイコン・プロダクションズが製作と北米での配給、イギリスのアイコン・エンターテイメントがヨーロッパ、アジア、オセアニア、南アフリカの配給を担当する。

 

Mel Gibson attend to Canal+ Grand Journal for promote his new flick"Hor De Contorole"(Edge Of Darkness) in Paris, Feb. 2010.
Mel on French TV

マドリッドとパリでのメル....(3/7)

多忙のうちに3月になってしまってちょっと古いニュースだが、ヨーロッパに渡って新作のプロモート活動、プレミアに出席をしてたメルとグラハム・キング(プロデューサー)。メルは双方でTVにも出演したりと約4日間、短い間けっこう忙しかったようだ。

他のところにも書いてあったんだが、メルはアメリカでのプロモートよりもパリやマドリッドでの方がずっとくつろいでいるようだ。たぶんアメリカではメディアが映画のことよりも私生活など関係ないことを訊いてメルを挑発したり煽ったりして彼を怒らせるように持っていく傾向が強いからだろうと。またそこには、ユーモアのかけらもなく単にメルの反応を引き出し、またそれをあげつらって新しいゴシップをこしらえるというメディアの悪癖がある。タイガー・ウッズの例をあげるまでもなく、とにかくアメリカの芸能メディアは執拗でどん欲だ。そっとしておくなんて配慮はみじんもない。

 

その点私も感じたが、たとえばパリでのTV番組ではホストは映画のことだけでなく、彼のプライベートまで入り込んだり過去の言動をとりあげても、そこには敬意と笑いとエスプリがあって何より拍子抜けするほどあっさりしてる。後追い記事にもアメリカで見られる扇情的ニュアンスは見当たらない。もちろんヨーロッパにも扇情的ゴシップを売り物にするメディアはあるが。

こまごまと動画があったんだが私のグズのせいで一つを除き削除されていた(^^;)。

以下画像で紹介。ガールフレンドのオクサーナもこのツアーに同行。ふしぎなものでこれだけ二人が一緒にいるのを見るとこっちもすっかり慣れてお似合いだなと自然に感じる。彼女もアーティストだから、世界に顔見せという意味でメルと共にいることは戦略的にも効果があるだろうし、メルも一人でいるとろくなことをしないだろうから(^^)いいことだと思う。

 

Photos: Mel Gibson in Madrid, Spain - Premiere of "Edge Of Darkness"

ちなみにスペイン圏では "Al Limite"というタイトルになっている。

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Watch Video: Mel Gibson on Spanish TV "El Horminguero Show"

 

すでにアーカイブに移されたので真ん中あたりまでスクロールしてメルの顔が映ってるスクリーンをクリックして。早口のスペイン語なので何を言ってるかさっぱりだけど、どうやらCGでメルの顔を他の俳優(見れば誰だか歴然!)に変えていくのを紹介してる。面白い。

 

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Photos: Mel in Paris, France - Premiere and TV Appearance etc

ちなみにフランスではタイトルがHors De Controle(Out of Control)と変わっている。もひとつ...古くからのファンにはおなじみの顔に再会。今回の俳優としてのプロモート活動中、ずっと付き添っている大男のボディガードは、メルが来日した時もいつも一緒だった長年の友人でもあるアヴィ・コライン氏。現在はセレブ御用達警備会社の経営者でもある氏みずからまたメルのお守りをしてるのを見るのは、なぜだか嬉しい。

Mel on the COVER

BRAVEHEART

Happy 15th Anniversary

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Variety, USA 1995
Variety, USA 1995

新しい年を迎えた。2010年。皆様におかれてもさらに良き年になりますよう。

日付けは1月2日になってるが、もう3日。1月3日と言えばメル・ギブソンの誕生日。「おめでとう、メル!」のついでに毎年この日に新年のご挨拶をしてる(^^)。

 

メル・ギブソンのファンサイトを運営する私にとっては、今年は楽しみが多い。公開を控えた2本の主演映画、監督するのが決まってるもの1本、春頃開始の主演作1本と久方ぶりに映画人メルがおおいに動く。できるだけ追っていきたいと思うが、また今年はたった4ページから初めた本サイトの10周年、さらにWhat Women Want 「ハート・オブ・ウーマン」のロスアンジェルスプレミアに幸運にも参加でき、幸運にも生身のメルギブソンに会えた記念すべき出来事の10周年も迎える。

10周年?! なんてこと、紀行文はそのうち書きます...などと言いつつ忙しさにかまけ、さぼってたら10年! 最近ひとしお思う。地球の自転が実は密かに速くなってるんじゃないかと....大昔古代マヤ人が予言してたのはこの事じゃないかと。しかし嘆いても仕方ない。自転は停まってくれないだろうし、やることはいっぱい。せめて10周年記念として上記プレミア紀行文でもアップしよう。

 

さて去年の暮れ続けてジャンルは同じ恋愛ドラマになるだろうが、全く毛色の違う2本を観た。ひとつは鑑賞券を得て久しぶりの劇場でロードショウとして、サンドラ・ブロック主演The Proposal「あなたは私の婿になる」を楽しんだ。

S・ブロックは好きな女優の一人だ。いったい美人なのかセクシーなのかよくわからない雰囲気が気に入ってる。コメディでは笑わせてくれるし、筋肉質に近い体つきに見えるがグラマラスなのもいい。

やり手のカナダ人キャリアウーマンがヴィザの更新ができないため、とっさに部下の若い男との偽装結婚を思いつき、彼の実家に行くはめになりドタバタが始まる。大都会シカゴからおおらかなアラスカに行くくだりは傑作。そこに行って部下の実家が土地の素封家でお屋敷のような家を見て驚くブロックの演技も最高。

しばらく見ればもう結末は推して知るべし。アメリカのロマンチック・コメディなら複雑な筋立てなし、不幸な結末なし、スピーディな演技とファニーな台詞、一人か二人の意地悪な妨害役...と約束通りの展開で、それでもブロックのうまいコメディエンヌぶりがおおいに笑いを誘い、ハンサムな相方、ライアン・レイノルズがちょっとすっとぼけた人のいい役回りで、あれよあれよと言う間に二人は本物の恋に陥る。ところでこのレイノルズ、確かにいわゆるイケメンで日本の女の子好みのように感じられたが、残念、私の好みじゃない。40歳くらいになったらどうかな。

安心して座席に身を預けられる映画の典型だ。問題提起や意識を刺激される事もあまりない。単純に楽しむ映画。この手の映画はアメリカならではだろう。アメリカの観客のためのアメリカ的ロマンスもの。以下に書くフランスの恋愛映画なんてきっとアメリカじゃはやらないだろう。

 

1962年フランス/イタリア合作 Le Repos Du Gerriere 「戦士の休息」。すでに別れてはいたが、妻だったブリジット・バルドーを主演に迎えたロジェ・バディム監督作品。同じ恋に陥っていく男女を描いてもこうも違うのかとあらためてフランス映画の妙を見せつけられた思い。この映画は昔一度劇場で見て、BB(ベベ)のふくれっ面の愛らしさにうっとりし、音楽の美しさに魅了されたのを覚えてて、今回ふと思い出しレンタルしたのだが、当時「戦士の休息」(原題通りの訳)と言うタイトルの意味するところが当時よくわからなかった。

偶然に出会った男に惹かれ一緒に暮らし始めるが、この男が何か病理的な暗さを持ち、不実なのだ。フランス映画、特に恋愛ものはアメリカの言ってみればわかりやすく結末まで読めてしまうようなプロットの作りよりも、なぜだかわざわざこちらをイライラさせるような演出や脚本になってる事が多い。実はそういうところも含めてフランス映画が好きなのだが、アメリカ的ストーリー展開に慣れてしまうと、とても不自然に感じられるかもしれない。

しかし実際の男女の心の機微とは単純なものではないし、はたからみれば不自然な行動や言動がつきものだ。この映画もそういう意味では単純でなく自然でない。つまり二人は知ってか知らずか心理的駆け引きをしてるのだ。駆け引きというより戦い。男が勝ってるように見えてその実、最後に笑うのは女。イタリアの廃墟の中で最後にBBにすがりついて愛を乞う男に対し、長い金髪を風になびかせ泰然と微笑むあのラストシーンがまさに戦い終えた戦士の休息なんだろう。つまり休息であってまだ戦いは続く...と匂わせる。男女の心の機微は尽きない。

2つの全く毛色の違う恋愛映画を見終わって、2つともそれなりに楽しめるが、私にとって心に残り、刺激を受け、女主人公になった妄想を楽しめるのは古くても不自然でも「戦士の休息」のようなフランス映画だなとあらためて認識した次第。

 


 

Last updated 10/23,2015

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