2010年2月のNews

Mel will be an ex-Cold War spy?
Mel will be an ex-Cold War spy?

Shane Black(リーサルウェポン脚本家)監督の新作にメルの名が(2/11)

 

Varietyのニュースによると、ユニバーサル・ピクチャーズ製作の"Cold Worrior"。今は引退してる米ソ冷戦時のスパイだった男が、アメリカを襲うテロの脅威の前に駆り出され、若いエージェントと共に再びチームを組んで、ロシアが仕組んだテロに立ち向かうというストーリー。現在交渉中らしいがこれが実現すると、「サイン」以来久方ぶりの大手映画スタジオ資本の作品に出演ということになる。また監督をするシェーン・ブラックにとっては2度目の監督作。脚本は既にできていてプロデューサーも決まっている。

問題はメルのスケジュール。春からはメキシコで自らの脚本を元にしたドラマ"How I Spent My Summer Vacation"に主演予定だし、それが済んだらおそらくすぐにでもディカプリオ主演のヴァイキング映画を監督するための準備に大急ぎでとりかかるはずだ。"Cold Worrior"製作側としては今年中に撮影に入りたいらしいが...。

Mel Gibson on the red carpet
Mel Gibson on the red carpet

Edge Of Darkness 全米公開/メルは精力的にプロモーション活動中(2/9)

 

1/29に全米3000館以上で封切り。折悪く例の「アバター」がずっとヒット中の週で予想はしてたがやっぱりトップにはならず。まあまあというスタートか。

それに先立って、久しぶりにメルはTV、ラジオ、インターネット、雑誌とあらゆるメディアに顔を出しせっせとインタビューをこなしていた。アクターとしてはすべてが2002年の主演作「サイン」以来という事で取材陣も張り切ってるという印象。中には張り切りすぎて、映画以外の事をほじくり返すもんだから、メルが機嫌を悪くするというシーンもあったが、おおむね愛想良い。現在はヨーロッパをプロモート活動中で、すでにスペイン、フランスと回っている。心なしか欧州での方がリラックスしてるみたい。

 

ほんとにこんなにどっと記事が集まったのは久しぶり。インタビューがたくさんありすぎて、まだ読み切れない状態。簡潔にまとめたら載せるということでお待ちを。どうせ日本公開はずっと先だろうし(^^)。

 

以下1/26のロスアンジェルス、グローマン・チャイニーズ・シアターでのワールドプレミアの様子を画像と動画で。それにしても映画のタイトルに合わせてかのようにみんな黒尽くめの中、ひとりカナリアイエローのカクテルドレス着用の、ボヤーナ・ノヴァコビッチ(映画でメルの娘役のオーストラリア女優)の映えること!

ハイチ支援イベントHope For Haiti Nowにメルも参加(2/1)

 

1月にカリブ海の島国ハイチを襲った大地震は壊滅的な被害を及ぼし、それでなくても長年政情不安定のこの国の機能をマヒさせている。被害を受けてなくなった方達の冥福を祈るとともに我々もできる支援をしてこの国の再建がなる事に協力したい。

困難な状況にも関わらず、すでに国際的な支援が始まってるが、ジョージ・クルーニーの声がけで主にハリウッドの俳優たちと英米のミュージシャンが集まって、去る1/22にMTVの主催協力のもと、ロスアンジェルス、ニューヨーク、ロンドンをつなぎ支援金寄付を受けつけるテレソンとライブ公演を行なった。参加者全員もちろん無償で収益は100%支援組織に寄付される。

メルは1週間後に迫った新作のプロモーション中で実はこの日もイギリスの雑誌の取材が入ってたのを延期してクルーニーからの出演依頼を快諾し電話受付係を担当した。

こういう時のアメリカのエンターテイナーの動きは早く、また連携や協力関係を築くのもグズグズしていないのにはいつもながら感心する。大勢の俳優やアーティストを集結させ、TV局を動かし、ネットワークを作り上げ、関連スタッフをまとめ、Apple社によって番組を見られなかった人も支援に参加できるように手配する...それを地震発生から10日目には電波に乗せた。すごいことだ。クルーニーにはハードだったけど良い仕事をしたと讃えたい。

 

普段では無理だろうと思わせる豪華の顔ぶれが集結したこの番組の様子はiTunesでダウンロード購入できる。またHope For Haiti Nowの公式サイトでは、常時寄付を募ってる。番組での寄付金は翌日の段階でなんと5800万ドル(約52億円)集まり、これには企業からの寄付やiTunesでの売り上げは含まれてなく、この手のテレソンでは今までの記録を更新したという。

動画と参加アーティストなどの詳しい情報は以下の関連サイトを;

Mel on the COVER

BRAVEHEART

Happy 15th Anniversary

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Variety, USA 1995
Variety, USA 1995

新しい年を迎えた。2010年。皆様におかれてもさらに良き年になりますよう。

日付けは1月2日になってるが、もう3日。1月3日と言えばメル・ギブソンの誕生日。「おめでとう、メル!」のついでに毎年この日に新年のご挨拶をしてる(^^)。

 

メル・ギブソンのファンサイトを運営する私にとっては、今年は楽しみが多い。公開を控えた2本の主演映画、監督するのが決まってるもの1本、春頃開始の主演作1本と久方ぶりに映画人メルがおおいに動く。できるだけ追っていきたいと思うが、また今年はたった4ページから初めた本サイトの10周年、さらにWhat Women Want 「ハート・オブ・ウーマン」のロスアンジェルスプレミアに幸運にも参加でき、幸運にも生身のメルギブソンに会えた記念すべき出来事の10周年も迎える。

10周年?! なんてこと、紀行文はそのうち書きます...などと言いつつ忙しさにかまけ、さぼってたら10年! 最近ひとしお思う。地球の自転が実は密かに速くなってるんじゃないかと....大昔古代マヤ人が予言してたのはこの事じゃないかと。しかし嘆いても仕方ない。自転は停まってくれないだろうし、やることはいっぱい。せめて10周年記念として上記プレミア紀行文でもアップしよう。

 

さて去年の暮れ続けてジャンルは同じ恋愛ドラマになるだろうが、全く毛色の違う2本を観た。ひとつは鑑賞券を得て久しぶりの劇場でロードショウとして、サンドラ・ブロック主演The Proposal「あなたは私の婿になる」を楽しんだ。

S・ブロックは好きな女優の一人だ。いったい美人なのかセクシーなのかよくわからない雰囲気が気に入ってる。コメディでは笑わせてくれるし、筋肉質に近い体つきに見えるがグラマラスなのもいい。

やり手のカナダ人キャリアウーマンがヴィザの更新ができないため、とっさに部下の若い男との偽装結婚を思いつき、彼の実家に行くはめになりドタバタが始まる。大都会シカゴからおおらかなアラスカに行くくだりは傑作。そこに行って部下の実家が土地の素封家でお屋敷のような家を見て驚くブロックの演技も最高。

しばらく見ればもう結末は推して知るべし。アメリカのロマンチック・コメディなら複雑な筋立てなし、不幸な結末なし、スピーディな演技とファニーな台詞、一人か二人の意地悪な妨害役...と約束通りの展開で、それでもブロックのうまいコメディエンヌぶりがおおいに笑いを誘い、ハンサムな相方、ライアン・レイノルズがちょっとすっとぼけた人のいい役回りで、あれよあれよと言う間に二人は本物の恋に陥る。ところでこのレイノルズ、確かにいわゆるイケメンで日本の女の子好みのように感じられたが、残念、私の好みじゃない。40歳くらいになったらどうかな。

安心して座席に身を預けられる映画の典型だ。問題提起や意識を刺激される事もあまりない。単純に楽しむ映画。この手の映画はアメリカならではだろう。アメリカの観客のためのアメリカ的ロマンスもの。以下に書くフランスの恋愛映画なんてきっとアメリカじゃはやらないだろう。

 

1962年フランス/イタリア合作 Le Repos Du Gerriere 「戦士の休息」。すでに別れてはいたが、妻だったブリジット・バルドーを主演に迎えたロジェ・バディム監督作品。同じ恋に陥っていく男女を描いてもこうも違うのかとあらためてフランス映画の妙を見せつけられた思い。この映画は昔一度劇場で見て、BB(ベベ)のふくれっ面の愛らしさにうっとりし、音楽の美しさに魅了されたのを覚えてて、今回ふと思い出しレンタルしたのだが、当時「戦士の休息」(原題通りの訳)と言うタイトルの意味するところが当時よくわからなかった。

偶然に出会った男に惹かれ一緒に暮らし始めるが、この男が何か病理的な暗さを持ち、不実なのだ。フランス映画、特に恋愛ものはアメリカの言ってみればわかりやすく結末まで読めてしまうようなプロットの作りよりも、なぜだかわざわざこちらをイライラさせるような演出や脚本になってる事が多い。実はそういうところも含めてフランス映画が好きなのだが、アメリカ的ストーリー展開に慣れてしまうと、とても不自然に感じられるかもしれない。

しかし実際の男女の心の機微とは単純なものではないし、はたからみれば不自然な行動や言動がつきものだ。この映画もそういう意味では単純でなく自然でない。つまり二人は知ってか知らずか心理的駆け引きをしてるのだ。駆け引きというより戦い。男が勝ってるように見えてその実、最後に笑うのは女。イタリアの廃墟の中で最後にBBにすがりついて愛を乞う男に対し、長い金髪を風になびかせ泰然と微笑むあのラストシーンがまさに戦い終えた戦士の休息なんだろう。つまり休息であってまだ戦いは続く...と匂わせる。男女の心の機微は尽きない。

2つの全く毛色の違う恋愛映画を見終わって、2つともそれなりに楽しめるが、私にとって心に残り、刺激を受け、女主人公になった妄想を楽しめるのは古くても不自然でも「戦士の休息」のようなフランス映画だなとあらためて認識した次第。

 


 

Last updated 10/23,2015

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