2009年3月

笑える傑作クリップ付きインタビュー(3/13)

 

アメリカでは絶大な人気を誇るABCのトークショウJimmy Kimmel Live。毎年オスカー直後に著名人を招いてのトークは有名で、今回はメル。インタビューはともかくおまけに放映された"秘密のプロジェクト"(!)の予告編みたいなのは最高!視聴率も良かったらしいがネットでのレビューも好評で、今までのKimmelでのスプーフ(パロディみたいなもの)ではいちばん面白いという声も。見ればわかるがとにかく笑える。Youtubeにアップされた公式ビデオぜひ見て。パート1はインタビュー、パート2が "The Colonel" というタイトルのスプーフの部分だ。

 

追記 ー 2010年になってYoutube上のビデオは非公開になったが、放映元ABCのJimmy Kimmel Liveサイトで公開されてる。  Top Clips of 2009(38) The Colonel 

 

 

"The Colonel" on Jimmy Kimmel Live 2009
"The Colonel" on Jimmy Kimmel Live 2009

見てお分かりのようにあのケンタッキーフライドチキンの創立者カーネル・サンダースの"Finger Licking"なフライドチキンの誕生秘話を南北戦争を背景に持ってきておかしくパロディにしたてたもの。 
奇しくも日本で昔、道頓堀に投げ込まれたカーネル人形が24年ぶりにこの度めでたく見つかったというニュースを聞いて、はて何かの偶然か?とちょっと驚いたんだが、なぜカーネルなのか不思議といえば不思議。メルはこのためにあんなヒゲにしてたのか、それともあんなヒゲにしてたからABCが面白がってこのスプーフを企画したのかわからないが、メルはしゃあしゃあとまじめに、このプロジェクトのために伸ばしたんだといってる!(^^) 

さらに賢明なメルのファンなら、拙サイトの"Fowl Plot"(メルとチキンの陰謀: 2009年12月現在ページ移転中ゆえまもなくアップする予定)のネタを作ってくれたと喜んで下さるかもしれない。少なくとも私自身は狂喜して、いったいメルとチキンの因縁はどこまでとどまることを知らない!?このスプーフは究極の陰謀だ(^^)とほくそえむ次第。ま、あいかわらず驚かせてくれる人だこと。 

Mel talks on Jimmy Kimmel Live
Mel talks on Jimmy Kimmel Live

インタビューもいい。ジョークの連続だがうまくホストのKimmelがメルから話を引き出すような演出になっている。はじめの挨拶からして「シャローム」(ヘブライ語でハローというような感じ)だものね。これはメルが2006年に起こした飲酒運転時の反ユダヤ的ととられた暴言に絡めたジョークだろうが、取り様によっては辛辣。だがメルも笑って応じていたのがよかった。ついでにその時に女性警官に言ったとされるsugartitsという卑猥語に関してもつっこまれたが、実はこれは「僕が言ったんじゃないんだ」って。まったくこれだからゴシップサイトの記事は信用できない。 

さらに話は亡きヒース・レジャーのこと;「あれが事故だったにせよ、生前にもっと会っていればよかったと悔やまれる」そしてヒースと比べたら頻繁に接触したおかげで、立ち直るのに手を貸すことができたブリトニー・スピアーズに話が及ぶ。「彼女はいい子だよ。ただ若くてこの世界で迷ってたんだ。僕の力じゃなくて彼女の父親が娘を泥沼から引っぱり上げた。彼こそヒーローだよ。僕ははじめに手をさしのべただけ」 

そして彼は今回のアカデミー作品賞候補の中では「スラムドッグ」が気に入ってるそうだ。きっとそれに投票したと思う。 とにかく久しぶりのトークショウ出演で、今年のアカデミー賞に直接関係のないメルがなぜ出演したかという疑問にはこんな説が。 

これはメルがまだ健在で今年公開予定の主演映画Edge Of Darknessのひねった前宣伝を兼ねている。なぜならこのフライドチキンのパロディ、あれは身内を殺された男の復讐というメルの十八番のパターンでEdgeの大筋もそうではないか、と(^^;)。ほんとかしら。それはおいといてもネットでのコメントでも、早く彼の新作が見たいというのが多数だったし、このYoutubeビデオの特にパート2のアクセス数は最初の1週間で20万ビューを超えてる。 

Mel on the COVER

BRAVEHEART

Happy 15th Anniversary

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Variety, USA 1995
Variety, USA 1995

新しい年を迎えた。2010年。皆様におかれてもさらに良き年になりますよう。

日付けは1月2日になってるが、もう3日。1月3日と言えばメル・ギブソンの誕生日。「おめでとう、メル!」のついでに毎年この日に新年のご挨拶をしてる(^^)。

 

メル・ギブソンのファンサイトを運営する私にとっては、今年は楽しみが多い。公開を控えた2本の主演映画、監督するのが決まってるもの1本、春頃開始の主演作1本と久方ぶりに映画人メルがおおいに動く。できるだけ追っていきたいと思うが、また今年はたった4ページから初めた本サイトの10周年、さらにWhat Women Want 「ハート・オブ・ウーマン」のロスアンジェルスプレミアに幸運にも参加でき、幸運にも生身のメルギブソンに会えた記念すべき出来事の10周年も迎える。

10周年?! なんてこと、紀行文はそのうち書きます...などと言いつつ忙しさにかまけ、さぼってたら10年! 最近ひとしお思う。地球の自転が実は密かに速くなってるんじゃないかと....大昔古代マヤ人が予言してたのはこの事じゃないかと。しかし嘆いても仕方ない。自転は停まってくれないだろうし、やることはいっぱい。せめて10周年記念として上記プレミア紀行文でもアップしよう。

 

さて去年の暮れ続けてジャンルは同じ恋愛ドラマになるだろうが、全く毛色の違う2本を観た。ひとつは鑑賞券を得て久しぶりの劇場でロードショウとして、サンドラ・ブロック主演The Proposal「あなたは私の婿になる」を楽しんだ。

S・ブロックは好きな女優の一人だ。いったい美人なのかセクシーなのかよくわからない雰囲気が気に入ってる。コメディでは笑わせてくれるし、筋肉質に近い体つきに見えるがグラマラスなのもいい。

やり手のカナダ人キャリアウーマンがヴィザの更新ができないため、とっさに部下の若い男との偽装結婚を思いつき、彼の実家に行くはめになりドタバタが始まる。大都会シカゴからおおらかなアラスカに行くくだりは傑作。そこに行って部下の実家が土地の素封家でお屋敷のような家を見て驚くブロックの演技も最高。

しばらく見ればもう結末は推して知るべし。アメリカのロマンチック・コメディなら複雑な筋立てなし、不幸な結末なし、スピーディな演技とファニーな台詞、一人か二人の意地悪な妨害役...と約束通りの展開で、それでもブロックのうまいコメディエンヌぶりがおおいに笑いを誘い、ハンサムな相方、ライアン・レイノルズがちょっとすっとぼけた人のいい役回りで、あれよあれよと言う間に二人は本物の恋に陥る。ところでこのレイノルズ、確かにいわゆるイケメンで日本の女の子好みのように感じられたが、残念、私の好みじゃない。40歳くらいになったらどうかな。

安心して座席に身を預けられる映画の典型だ。問題提起や意識を刺激される事もあまりない。単純に楽しむ映画。この手の映画はアメリカならではだろう。アメリカの観客のためのアメリカ的ロマンスもの。以下に書くフランスの恋愛映画なんてきっとアメリカじゃはやらないだろう。

 

1962年フランス/イタリア合作 Le Repos Du Gerriere 「戦士の休息」。すでに別れてはいたが、妻だったブリジット・バルドーを主演に迎えたロジェ・バディム監督作品。同じ恋に陥っていく男女を描いてもこうも違うのかとあらためてフランス映画の妙を見せつけられた思い。この映画は昔一度劇場で見て、BB(ベベ)のふくれっ面の愛らしさにうっとりし、音楽の美しさに魅了されたのを覚えてて、今回ふと思い出しレンタルしたのだが、当時「戦士の休息」(原題通りの訳)と言うタイトルの意味するところが当時よくわからなかった。

偶然に出会った男に惹かれ一緒に暮らし始めるが、この男が何か病理的な暗さを持ち、不実なのだ。フランス映画、特に恋愛ものはアメリカの言ってみればわかりやすく結末まで読めてしまうようなプロットの作りよりも、なぜだかわざわざこちらをイライラさせるような演出や脚本になってる事が多い。実はそういうところも含めてフランス映画が好きなのだが、アメリカ的ストーリー展開に慣れてしまうと、とても不自然に感じられるかもしれない。

しかし実際の男女の心の機微とは単純なものではないし、はたからみれば不自然な行動や言動がつきものだ。この映画もそういう意味では単純でなく自然でない。つまり二人は知ってか知らずか心理的駆け引きをしてるのだ。駆け引きというより戦い。男が勝ってるように見えてその実、最後に笑うのは女。イタリアの廃墟の中で最後にBBにすがりついて愛を乞う男に対し、長い金髪を風になびかせ泰然と微笑むあのラストシーンがまさに戦い終えた戦士の休息なんだろう。つまり休息であってまだ戦いは続く...と匂わせる。男女の心の機微は尽きない。

2つの全く毛色の違う恋愛映画を見終わって、2つともそれなりに楽しめるが、私にとって心に残り、刺激を受け、女主人公になった妄想を楽しめるのは古くても不自然でも「戦士の休息」のようなフランス映画だなとあらためて認識した次第。

 


 

Last updated 10/23,2015

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