1/29に全米公開が迫るメル・ギブソン久々の主演スリラーEdge Of Darkness。公式サイトが正式に立ち上がったようだ。赤と黒のゴシック体を基調にしたなかなかクールな作り。スクリーンセイバーや壁紙などのダウンロードもそろっている。さらにサウンドトラックCDもアメリカではリリースされている。スコアは「ロード・オブ・リング」3部作を手がけたハワード・ショア。公式サイトでは全トラック一部視聴可。
Edge Of Darkness Official Site
下はなぜか公式サイトには載っていないポスター第2弾(?)。もしかしたら公式のじゃないかも。
映画のシーン画像などは公式サイトなどで見られるので、ここでは撮影風景をまた集めてみた。
主演新作 "How I Spent My Summer Vacation" 来春にも撮影開始!?(12/20)
2日連続Varietyからのニュースには長年メルにつきあってる私もびっくり。14日付によると、来年2月または3月からメキシコのベラクルス州とカリフォルニアのサン・ディエゴで撮影開始予定というクライム・アクションらしい新作は、脚本がメル自身のペンによるもので、メキシコで捕まった犯罪者がヤクと犯罪にまみれた刑務所内で9歳の少年に助けられながら、生き残るすべを学んでいく....というのがおおざっぱなあらすじで詳細は不明。
監督やスタッフは前監督作「アポカリプト」で彼のもとで働いた息の合ったチームから抜擢されるという。ゆえにこれはメルの会社Iconの製作でパートナーのブルース・デイヴィが筆頭プロデューサー。
下に書いたディカプリオ主演のバイキング映画は、この "Summer Vacation" を撮り終えてからということになる。つまり来年のメルはけっこう忙しくなるということだ。
追記(12/23)
メキシコのサイトなどでは、映画の舞台として現在では重要史跡として保存公開されているベラクルス港にあるサン・ フアン・デ・ウルーア要塞ではなかろうかと。1500年代に入植地を海賊から守るためにスペイン人によって建造され、後には王宮、大統領官邸そして兵士や 捕虜用の収容所、さらに監獄としても使われた。メキシコ独立時の英雄が主人公じゃないだろうかなどという憶測も生まれてるが、メルがスペイン人やメキシコ 人に扮するのはちょっと考えにくい。この史跡を使うとしても設定はたぶん現代じゃないかと思う。
アクションだということでいかにもメルが監督にふさわしいと思われるが、今回メルはその役目を「アポカリプト」で第1助監督を務めたエイドリアン・グランバーグに譲った。おなじく第2助監督だったステイシー・パースキーが共同プロデューサーに起用される。
いずれにしても2008年から、メルがベラクルスの刑務所に関わるリサーチをしに何度かメキシコを訪れていたのは伝わっていたが、ここに来て「アポカリプト」ですっかり世話になったベラクルス州知事エレラ氏が、今回も全面的に協力すると公式にアナウンスしている。
次回監督作はディカプリオ主演のバイキング映画か(12/14)
13日付Varietyによると、メルが監督、レオナルド・ディカプリオ主演、製作はEdge Of Darknessでも組んだばかりのグラハム・キングとメル。脚本もEdgeを書いたウィリアム・モナハンでメルのアイコン・プロダクションズとキングのGKフィルムズの共同製作になる。タイトル、ストーリーなど詳細は不明だがバイキングを扱った歴史劇という。配給も今のところ未定だがメルもグラハムも過去にスタジオシステムの外側で製作を始め、最終的に配給ルートを得るという手法をとっているため、今回もその線で行くようだ。
レオナルドも「ディパーテッド」でモナハン、キング両人とすでに馴染んでおり、長年バイキングの文化に魅了されていて、これまたいくつかのエピックを作り上げてきたメル・ギブソンに出し惜しみなくその知識と才能を発揮するだろう。その橋渡しはキングの役目になる。撮影は来年秋を予定しており、順調に行けばメルの監督第5作目になる。
バイキング! 歴史好きのメルなら大好きな素材だろうと頷くことしきり。でもレオがそうだとは知らなかった! もちろん私も歴史もの大好きなのでこの企画たいへん楽しみ。おそらくEdge撮影中にメルとG. キング、W. モナハンの3人は意気投合して一緒に作ろうと楽しげにああだこうだと話の花が咲いただろうことは容易に想像できる。