寒中御見舞い & メルの近況など....(1/29)
寒中、皆さんインフルエンザなどにかかってませんね。お元気ですか?風邪もひかず元気なんだけどあまりのスローペース更新に我ながらあきれる。newsならぬoldsになりがちなありさまだが今年もよろしく。まずは最新ニュースから;
その前に ー 実は去年の暮れからヒヤヒヤしてたことがある。政治/歴史的な考察は長くなるのでこの際措くが、イスラエルのガザ攻撃が激しくなり、ガザ側の死傷者が増えるにつれ、そしてその中に少なくない子供の数を見るにつけ、メルの中のデーモンが怒りのシグナルを発し、やけ酒をあおりあげく再び夜のハイウェイをぶっ飛ばしたりしないかと。私の見解はメルはあくまで反ユダヤ主義などに代表される特定の政治信条を標榜してるのではなく、戦争そのもの、そして戦闘員じゃない普通の人々が侵略や戦争にまきこまれ、特に子供が犠牲になることに怒りを表すということ。戦争に限らない。子供が対象になった犯罪に対しても。つまり多くの人々と同じように理不尽なことに怒るのだ。私たちと変わらない。でも彼が「あのメル・ギブソン」である限り、あらゆる言動や感情の発露もにぎにぎしくメディアにとりあげられてしまう。
イスラエルが撤退を決めるまで怒り、悶々としてたと思うし、内輪では議論を吹っかけたりしてたはずだが表向きは今回は静かで新しい仕事に打ち込んだりしてるニュースを読んで笑い事じゃなく幾分ほっとした年始だった。
さてその新しい仕事だが;映画ではなく、ミュージックビデオの製作と演出。ロシア出身のライター=シンガー=ピアニスト、オクサーナ・グリゴリエヴァ(Oksana Grigorieva)はメルの製作会社の音楽部門であるIcon Musicと去年正式契約して、今回メキシコシティに飛びメルの指揮のもと首都の古い建物、例えば最近閉鎖されたシネ・オペラ・シアターなどで撮影し、ミキシングを「アポカリプト」でも使用したスタジオで行なった。これだけだとビッグニュースというほどじゃないんだが実はこれには伏線があるのだ。
話は去年の夏、ボストンでの新作"Edge Of Darkness"撮影時にさかのぼる(撮影は去年の11月末に完了。現在ポスト・プロダクション中)
ある日突然いっせいにアメリカ中のゴシップサイトやセレブサイトにメルとオクサーナ嬢が一緒にいる画像がスクープされ、この女性が何者か、なぜメルのトレイラーから出て来たのか、あげくの果てに「とうとうメルも長年の結婚生活に終止符を打ったのか!!!!!」なんていうショッキングかつ扇情的な見出しまで。はじめは笑ってたが、メルの離婚慰謝料は900万ドル?!!など、どっからそんな憶測が出て来たのやら、あんまりしつこいのでいろいろ調べ打診したら、彼女はミュージシャンで契約上のミーティングのためにボストンを訪れていただけのこと。トレイラーには他にもIcon Musicのスタッフもいたし。メルはパブリストを通じて「自分は離婚はしてないし、するつもりもない」とすぐコメントも出している。でも確かにゴシップのネタになってもふしぎじゃないほどオクサーナ嬢は美人でモデルみたいにスタイル抜群。しかもメルが評するにその音楽もワンダフル!とのこと。ジャンルとしてはクラシックに分類されるらしいが、スペイン語記事をむりやり翻訳して思うに、どうもモーツァルトをフィーチャーし、かつ地球保護のメッセージを織り込んだ主に教師のためのソフトみたいなコンセプト...らしい(?)。
そして左の写真が製作現場の画像。メルはまたヒゲを伸ばしてる。英語ではこういうのをgoatie(ヤギひげ)というらしいが、以前の元イラク大統領風モジャモジャよりはましだとするも、何か役柄のためでない限りメルにはヒゲを生やしてほしくないとわめくファンも多い(^^)。私はどっちでもいいが何より元気そうなのがいちばん。でも待って。メキシコシティといえばかなり標高が高いところにあるよね。1月だよね。北半球だよね。熱中するとすぐどこでもシャツを脱いじゃうメルだけど寒くないのかな...すぐ脱いじゃうから今でもパパラッチのかっこうのネタになる(^^;)。
追記:結局メルとオクサーナはただのプロデューサーとミュージシャンの関係ではないことが間もなくわかったわけだが、2006年の夏からメルと長年の伴侶であったロビン夫人がすでに別居してたという事実はメルの口から聞くまで、ほとんどの人は知らなかったようだ。なんとなく憶測はしてたし、今から見るといろいろ兆候はあったように思う。それでもメルは離婚を望んでいたわけではないらしいが、2009年春オクサーナがメルの子供を妊娠してるというニュースと前後して夫人の方から離婚届が出され、メルも認めたことは周知。早い話が3年間も別居を隠し通したメルにだまされたってこと(^^)。
我がmel-at-carinya.comのスタンスとしては、メルとロビンさんから出された「離婚調停のプロセスは公表するつもりはないので、私たちのプライバシーをどうか尊重してほしい」というメッセージに則って彼らもしくはメルが語ったこと以外はあれこれ書くつもりはない。単純に調停が早く片付き、ふたりがそれぞれ独身になってまた幸せを掴んでくれればいいと願うだけだ。少なくともメルは今オクサーナといて幸せそうに見える。そしてオクサーナはメルが惚れ込んだアーティストでもあるので、その部分の掘り下げはしてみてもいいかな、と思ってる(2009
11月記)
Photo gallery - Mel directs music video in Mexico