番外NEWS : Melに愛と激励のメッセージを送ろう!(1/18)

はい皆さん!
ちょっと長い文章だが読んでくださると嬉しい。

1/14にアメリカFox NewsチャンネルでBill O'Reillyインタビュー:The Factorというのがあってメルがゲストだった。現在撮影中の監督作品The Passionが一応テーマ。番組の録画映像は見てないが、インタビューのスクリプトがこちらにあるので読める人は英語だが何とか読んでみてほしい。 もっとよく分かると思う。下の方の説明で概要はつかめるはずだが、今すぐ訳す暇がないんで(ごめんなさい)

あとこちらにはやはり英語だがインタビュー内容を簡潔にまとめた記事が載っている。

このインタビューのあと信じられないくらい大きな反響、反応がアメリカのメルファンサイトのフォーラムやリスト、映画関連サイトのフォーラム、FOX NEWSそしてO'Reilly氏に寄せられていて今までかけてかけてようやく眼を通した。でもまだまだ尽きない。この番組を通してアメリカではメルがイエス・キリストの映画を作ってることを初めて知ったという人が多いようだ。
映画のテーマがテーマだけに反応を寄せた人々の中には特別にメルのファンというだけでなく、熱心なクリスチャン、教会関係者、公務員、キリスト教以外の宗教関係者も多く反応も様々。もちろん否定的、非難めいたものもある。
でもおおかたの人が彼の新作に好意的な興味を寄せていることが分かった。それと同時にこれらの反応によって改めてメルの帰依する信仰と相反する信仰があるんだという当たり前の事実、アメリカが実は世界でも名だたる宗教国家であること、だがそのためにアートやエンターテインメントであるはずの映画や映画作りにまでそのことが少なからず影響を及ぼすということを知って改めて愕然とした。

インタビューの中味自体もショッキングな内容だ。以下本筋に入る。
私が知ってる限り今までのインタビューとまったく違ってて、真剣に読まざるを得なかった。実際番組の方も 馴染みのない異様な質問内容と、答えるメルの真剣さでみんな襟を正して見たそうだ。もともと番組自体がどちらかというと保守的でそういう性質のものだそうだが(大統領や議員などがゲストに出るくらいだから)。 

そのせいもあって視聴率も高くみんなの関心も強い。私の大きなニュースソースであるアメリカのメル関係のニュースサイトを運営するキャロリンのもとにも、翌日から脅迫めいたメールも含めて膨大な数のメールが届いてる。ほとんどがメルと映画を肯定する好意的なものだが、中には恐怖を感じるような類いもあって、今みんなで彼女を励まし対策を練っている。 

番組はThe Passionにからんでのインタビューだが、映画そのものについてより、この映画とメルのステータスにこじつけて、マスコミの一部がメルとメルの家族 (特に彼の85才になる父親)に対して相当陰湿なアプローチ、あら探し、時には映画製作を妨害しかねないようなスパイ行為をしてるようだということがメルの口から発せられて、メルに言わせると彼の銀行口座にまで取材の手が伸びたという。 
そしてメルをして「自分はまだ我慢できるからいい、だが家族に接近するならそれなりに覚悟をしてもらおう」とまで言わせている。

なぜここまで個人生活が脅かされているかは、あっちのファンがいろいろ考察しているが、その背景にはアメリカの宗教、政治、金融文化が深く深く関わってて、それをここで私が説明するのは大変なんだが、メルがかなり頑固な(そのマスコミによると排他主義的なとまでいわれてる)カトリックであること、その彼が作るイエスの映画はかっこうのゴシップのネタになること。大物であることゆえに嫉妬の対象になること.....。メルがハリウッドの趨勢であるリベラルではなく、メル自身は自分は中道だといってるにも関わらずいわゆるコンサバ(保守的な考えの持ち主)だと思われてること...などなど。誤解や曲解や感違いにもとづいて作られたメルのプロフィールが影響してる。

特に(ここが宗教が絡んで説明が難しいんだが、アメリカの事情とキリスト教/ユダヤ教の確執の歴史などを御存じの方は分かるだろう)ユダヤ系の人たちから見て、今度の映画がメルの本来の意図とは別に、 ユダヤ教徒をある意味で攻撃するものになるかもしれないこと、という私達にとってみれば随分飛躍してるんじゃないかと思われる考えまで出ている。これに関してはほんとに執念深いと思う。2000年前の事なのに...と思うのは私があれらの一神教とは縁がない生活をしてるからだろうが。

そしてアメリカの大きなマスコミやハリウッドを経済的に支配してるのがユダヤ系の財閥であること、メルはもともとからその大きな勢力に御機嫌を敢えてとろうとしない姿勢の持ち主だから、こういう時にメルの「あら」を探すチャンス到来とばかりにいじわるなメディア(メルは"reputable papers"と表して具体的な名前をあげるのは避けてるが、アメリカ人ならみんなピンとくる。その最たるものはニューヨークに本拠を置くあの大新聞のことらしい)が発奮する、などなど。 

メル自身もこの作品を作ることは自分の今までの全キャリアを棒にふるかもしれないと半ば冗談でいってるが、「敵」がそれほど強大な勢力であることは、アメリカの金融や映画産業界の裏世界をある程度知ってれば察しはつく。 

もちろんメルがこの映画に託してるのはそんなメディアがいうような陰謀でも何でもなく読めばわかるが、彼いうところの「今、世界は大事なことを忘れて殺しあいをしてる。もう一度原点に戻ってイエスが説かんとした信仰、愛、平和、希望、寛容の精神を描きたい」それのみに尽きるというのは少なくとも私は信じることができる。さらに彼が頑固な伝統主義的、懐古主義的カトリックだからこそ、描かれる作品も本物だと信じることができる。 ただ余りにも様々な考えの人がいるアメリカではそうは思わない人も少なくないということだ。

宗教や政治が絡むといっても、(政治家でも思想家でもない)彼がここまで理不尽な迷惑を被ってることにはほんとに憤りを感じる。有名税といえばそれまでだろうが、 彼の作る映画がそれによっていらん箔がつくのが我慢できない。もちろん言論の自由があるし特にアメリカなどは自由に議論する空気があるので作品を批判するのは構わない。でもこの場合は個人の権利を脅かされてるわけで彼の仕事の範囲を越えてる。
法律的なことは海の彼方から我々がどうこうできる問題じゃないので、 彼に愛と激励のメッセージを送ることくらいしか出来ないけど何もしないよりましというか、居ても立ってもいられないというのがみんなの正直な反応だ。
同じ考えの人がたくさんいて、黙ってるのがいやだということでとりあえずメルに 激励のメッセージを一言でいい、送りたいというキャンペーン(?)が立ちあがっている。もう祈るだけでは飽き足らないというわけだ。 

今あちらのファン2人が中心となって送られたみんなのメッセージをまとめて印刷して彼のエージェントと代理人弁護士すでに書留で送りはじめている。私はもう送った。既に数えきれないくらいのメッセージが世界中のファンから届いてると報告があった。 

そこでもし一言でいいから「私も彼にメッセージを送りたい」という人がいたら、 できたら英語で私に個人的にメールで送ってほしい。 まとめてあっちに送りたいと思う。もし日本語なら英訳は苦手なんだが、短ければなんとかできるので私でよければ英訳して送るので遠慮しないで。


件名はメルへのメッセージとし、最低ニックネームとせめて東京ならTokyoとお住まいを書いて。 あなたのメールアドレスはもちろん送らない。一言でいい。 私への挨拶は御無用。 「Go Mel!」とか「I am with you!」とか「My prayers and thoughts with you.」 とか簡単でもいい。

 

みなさんのメール待ってます。 ここまで読んで下さってありがとう! 

Carinya  
The owner of Carinya's Mel Gibson Site

追記:現在アメリカへの送付は終了してますが、以上のこと、またこの映画について何か御感想があればどうぞContactページからお寄せ下さい。

Mel on the COVER

BRAVEHEART

Happy 15th Anniversary

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Variety, USA 1995
Variety, USA 1995

新しい年を迎えた。2010年。皆様におかれてもさらに良き年になりますよう。

日付けは1月2日になってるが、もう3日。1月3日と言えばメル・ギブソンの誕生日。「おめでとう、メル!」のついでに毎年この日に新年のご挨拶をしてる(^^)。

 

メル・ギブソンのファンサイトを運営する私にとっては、今年は楽しみが多い。公開を控えた2本の主演映画、監督するのが決まってるもの1本、春頃開始の主演作1本と久方ぶりに映画人メルがおおいに動く。できるだけ追っていきたいと思うが、また今年はたった4ページから初めた本サイトの10周年、さらにWhat Women Want 「ハート・オブ・ウーマン」のロスアンジェルスプレミアに幸運にも参加でき、幸運にも生身のメルギブソンに会えた記念すべき出来事の10周年も迎える。

10周年?! なんてこと、紀行文はそのうち書きます...などと言いつつ忙しさにかまけ、さぼってたら10年! 最近ひとしお思う。地球の自転が実は密かに速くなってるんじゃないかと....大昔古代マヤ人が予言してたのはこの事じゃないかと。しかし嘆いても仕方ない。自転は停まってくれないだろうし、やることはいっぱい。せめて10周年記念として上記プレミア紀行文でもアップしよう。

 

さて去年の暮れ続けてジャンルは同じ恋愛ドラマになるだろうが、全く毛色の違う2本を観た。ひとつは鑑賞券を得て久しぶりの劇場でロードショウとして、サンドラ・ブロック主演The Proposal「あなたは私の婿になる」を楽しんだ。

S・ブロックは好きな女優の一人だ。いったい美人なのかセクシーなのかよくわからない雰囲気が気に入ってる。コメディでは笑わせてくれるし、筋肉質に近い体つきに見えるがグラマラスなのもいい。

やり手のカナダ人キャリアウーマンがヴィザの更新ができないため、とっさに部下の若い男との偽装結婚を思いつき、彼の実家に行くはめになりドタバタが始まる。大都会シカゴからおおらかなアラスカに行くくだりは傑作。そこに行って部下の実家が土地の素封家でお屋敷のような家を見て驚くブロックの演技も最高。

しばらく見ればもう結末は推して知るべし。アメリカのロマンチック・コメディなら複雑な筋立てなし、不幸な結末なし、スピーディな演技とファニーな台詞、一人か二人の意地悪な妨害役...と約束通りの展開で、それでもブロックのうまいコメディエンヌぶりがおおいに笑いを誘い、ハンサムな相方、ライアン・レイノルズがちょっとすっとぼけた人のいい役回りで、あれよあれよと言う間に二人は本物の恋に陥る。ところでこのレイノルズ、確かにいわゆるイケメンで日本の女の子好みのように感じられたが、残念、私の好みじゃない。40歳くらいになったらどうかな。

安心して座席に身を預けられる映画の典型だ。問題提起や意識を刺激される事もあまりない。単純に楽しむ映画。この手の映画はアメリカならではだろう。アメリカの観客のためのアメリカ的ロマンスもの。以下に書くフランスの恋愛映画なんてきっとアメリカじゃはやらないだろう。

 

1962年フランス/イタリア合作 Le Repos Du Gerriere 「戦士の休息」。すでに別れてはいたが、妻だったブリジット・バルドーを主演に迎えたロジェ・バディム監督作品。同じ恋に陥っていく男女を描いてもこうも違うのかとあらためてフランス映画の妙を見せつけられた思い。この映画は昔一度劇場で見て、BB(ベベ)のふくれっ面の愛らしさにうっとりし、音楽の美しさに魅了されたのを覚えてて、今回ふと思い出しレンタルしたのだが、当時「戦士の休息」(原題通りの訳)と言うタイトルの意味するところが当時よくわからなかった。

偶然に出会った男に惹かれ一緒に暮らし始めるが、この男が何か病理的な暗さを持ち、不実なのだ。フランス映画、特に恋愛ものはアメリカの言ってみればわかりやすく結末まで読めてしまうようなプロットの作りよりも、なぜだかわざわざこちらをイライラさせるような演出や脚本になってる事が多い。実はそういうところも含めてフランス映画が好きなのだが、アメリカ的ストーリー展開に慣れてしまうと、とても不自然に感じられるかもしれない。

しかし実際の男女の心の機微とは単純なものではないし、はたからみれば不自然な行動や言動がつきものだ。この映画もそういう意味では単純でなく自然でない。つまり二人は知ってか知らずか心理的駆け引きをしてるのだ。駆け引きというより戦い。男が勝ってるように見えてその実、最後に笑うのは女。イタリアの廃墟の中で最後にBBにすがりついて愛を乞う男に対し、長い金髪を風になびかせ泰然と微笑むあのラストシーンがまさに戦い終えた戦士の休息なんだろう。つまり休息であってまだ戦いは続く...と匂わせる。男女の心の機微は尽きない。

2つの全く毛色の違う恋愛映画を見終わって、2つともそれなりに楽しめるが、私にとって心に残り、刺激を受け、女主人公になった妄想を楽しめるのは古くても不自然でも「戦士の休息」のようなフランス映画だなとあらためて認識した次第。

 


 

Last updated 10/23,2015

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