Passion News Archives #4 (2002年12月)

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12/10 2002 
メルたちはローマに去ってしまったが製作側の話だと、もし条件があえば幾つか撮り直しのために、春にマテ-ラに戻って来たいということだ。 さて、メルが先日一人で残って誰と会う予定だったかが判明した。
なんと名作「ニュー・シネマパラダイス」の名監督ジュゼッペ・トルナトーレだった。しかし実際にはミーティングはここでは実現せず、ローマに持ち越されたという。なんの話だろう。もしやメルに出演依頼? わからないがなんとも興味深い噂だ。

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ここでマテ-ラとクラーコでの約5週間で撮ったシーンをまとめておこう。
ユダの自殺のシーン
イエスの少年時代(回想場面?)
最後の晩餐
ゴルゴタへの道
十字架刑のシーン
十字架から降下/マリアの悲しみのシーン
埋葬(?)/復活(?)

12/29  2002 
メルたちは12/9から12/20までTivoliとスタジオで撮影。なおティヴォリでの撮影は何か支障があってキャンセルされ、ゲッセマネのシーンはチネチッタ・スタジオ内に急遽作られたセットで行なわれたらしい。スタッフ、キャスト共21日から2週間の休暇に入った。クリスマスと新年を家族の元で過ごすために。メルと家族はおそらくローマにそのまま滞在する。カトリック総本山での荘厳なクリスマス・ミサをとても楽しみにしているとのこと。新年は1/6から仕事始め。

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Carinyaより:やっとインタビュー解禁(?)なったジム・カヴィーゼルのかなり長いインタビュー記事をただ今訳してる途中。役のこと、メルのこと、映画のことなど。初めて聞く話もあり。お楽しみに。アップはお正月を予定。


12/7 2002 
本来では1週間前にマテーラを引き上げる予定だったのが、天候のせいで今週までずれ込んだ。今日は日曜日。主要スタッフ・キャストは荷物をまとめて明日からのローマでの撮影に備え、すでにマテーラを後にしてる。雨のせいで遅れたがここでの撮影はほぼ問題なく終了。クラ-コでのユダのシーンからちょうど一ヵ月余の滞在だった。

この後はローマ近郊 Tivoli(ティヴォリ。ハドリアヌス帝の別荘の遺跡群と噴水庭園でお馴染み)でゲッセマネの園のシーン(イエスの祈りと逮捕)、及びチネチッタ撮影所に築かれたセットで、裁判/ピラトの審問、王宮などの屋内シーンが予定されてる。撮影終了は2月半ば頃の予定。

昨夜はさよならパーティーが催された。内輪のプライベートなものだったんだが、たくさんの好奇心あふれるマテ-ラ人たちが会場のホテルの回りに集まっていた。なおここでマテ-ラ出身の歌手で作曲家のMangoもよばれ、サウンドトラックにおさめる曲に関して話し合いが持たれたという噂がある。

ほとんど全員がローマに行ってセットも片づけられた町に実はメルだけがまだ残っている。誰かと会うため? そうらしい。だが誰だかは秘密。さて誰だろう.....

12/1  2002 
マテーラでの撮影も今週で終わり...6日には彼らはローマに移動すると言う。天候のせいで撮れなかった分を今週中に撮る予定。 

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Mel on the COVER

BRAVEHEART

Happy 15th Anniversary

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Variety, USA 1995
Variety, USA 1995

新しい年を迎えた。2010年。皆様におかれてもさらに良き年になりますよう。

日付けは1月2日になってるが、もう3日。1月3日と言えばメル・ギブソンの誕生日。「おめでとう、メル!」のついでに毎年この日に新年のご挨拶をしてる(^^)。

 

メル・ギブソンのファンサイトを運営する私にとっては、今年は楽しみが多い。公開を控えた2本の主演映画、監督するのが決まってるもの1本、春頃開始の主演作1本と久方ぶりに映画人メルがおおいに動く。できるだけ追っていきたいと思うが、また今年はたった4ページから初めた本サイトの10周年、さらにWhat Women Want 「ハート・オブ・ウーマン」のロスアンジェルスプレミアに幸運にも参加でき、幸運にも生身のメルギブソンに会えた記念すべき出来事の10周年も迎える。

10周年?! なんてこと、紀行文はそのうち書きます...などと言いつつ忙しさにかまけ、さぼってたら10年! 最近ひとしお思う。地球の自転が実は密かに速くなってるんじゃないかと....大昔古代マヤ人が予言してたのはこの事じゃないかと。しかし嘆いても仕方ない。自転は停まってくれないだろうし、やることはいっぱい。せめて10周年記念として上記プレミア紀行文でもアップしよう。

 

さて去年の暮れ続けてジャンルは同じ恋愛ドラマになるだろうが、全く毛色の違う2本を観た。ひとつは鑑賞券を得て久しぶりの劇場でロードショウとして、サンドラ・ブロック主演The Proposal「あなたは私の婿になる」を楽しんだ。

S・ブロックは好きな女優の一人だ。いったい美人なのかセクシーなのかよくわからない雰囲気が気に入ってる。コメディでは笑わせてくれるし、筋肉質に近い体つきに見えるがグラマラスなのもいい。

やり手のカナダ人キャリアウーマンがヴィザの更新ができないため、とっさに部下の若い男との偽装結婚を思いつき、彼の実家に行くはめになりドタバタが始まる。大都会シカゴからおおらかなアラスカに行くくだりは傑作。そこに行って部下の実家が土地の素封家でお屋敷のような家を見て驚くブロックの演技も最高。

しばらく見ればもう結末は推して知るべし。アメリカのロマンチック・コメディなら複雑な筋立てなし、不幸な結末なし、スピーディな演技とファニーな台詞、一人か二人の意地悪な妨害役...と約束通りの展開で、それでもブロックのうまいコメディエンヌぶりがおおいに笑いを誘い、ハンサムな相方、ライアン・レイノルズがちょっとすっとぼけた人のいい役回りで、あれよあれよと言う間に二人は本物の恋に陥る。ところでこのレイノルズ、確かにいわゆるイケメンで日本の女の子好みのように感じられたが、残念、私の好みじゃない。40歳くらいになったらどうかな。

安心して座席に身を預けられる映画の典型だ。問題提起や意識を刺激される事もあまりない。単純に楽しむ映画。この手の映画はアメリカならではだろう。アメリカの観客のためのアメリカ的ロマンスもの。以下に書くフランスの恋愛映画なんてきっとアメリカじゃはやらないだろう。

 

1962年フランス/イタリア合作 Le Repos Du Gerriere 「戦士の休息」。すでに別れてはいたが、妻だったブリジット・バルドーを主演に迎えたロジェ・バディム監督作品。同じ恋に陥っていく男女を描いてもこうも違うのかとあらためてフランス映画の妙を見せつけられた思い。この映画は昔一度劇場で見て、BB(ベベ)のふくれっ面の愛らしさにうっとりし、音楽の美しさに魅了されたのを覚えてて、今回ふと思い出しレンタルしたのだが、当時「戦士の休息」(原題通りの訳)と言うタイトルの意味するところが当時よくわからなかった。

偶然に出会った男に惹かれ一緒に暮らし始めるが、この男が何か病理的な暗さを持ち、不実なのだ。フランス映画、特に恋愛ものはアメリカの言ってみればわかりやすく結末まで読めてしまうようなプロットの作りよりも、なぜだかわざわざこちらをイライラさせるような演出や脚本になってる事が多い。実はそういうところも含めてフランス映画が好きなのだが、アメリカ的ストーリー展開に慣れてしまうと、とても不自然に感じられるかもしれない。

しかし実際の男女の心の機微とは単純なものではないし、はたからみれば不自然な行動や言動がつきものだ。この映画もそういう意味では単純でなく自然でない。つまり二人は知ってか知らずか心理的駆け引きをしてるのだ。駆け引きというより戦い。男が勝ってるように見えてその実、最後に笑うのは女。イタリアの廃墟の中で最後にBBにすがりついて愛を乞う男に対し、長い金髪を風になびかせ泰然と微笑むあのラストシーンがまさに戦い終えた戦士の休息なんだろう。つまり休息であってまだ戦いは続く...と匂わせる。男女の心の機微は尽きない。

2つの全く毛色の違う恋愛映画を見終わって、2つともそれなりに楽しめるが、私にとって心に残り、刺激を受け、女主人公になった妄想を楽しめるのは古くても不自然でも「戦士の休息」のようなフランス映画だなとあらためて認識した次第。

 


 

Last updated 10/23,2015

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