Passion News Archives #3 ( 2002 年11月後半)

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11/28 2002
ところで聖書にはイエスが十字架上で死んだ後3日後に復活した...と言う記載があるがメルはそこまで撮るのかどうか.....推測では撮らないだろうとのこと。なぜなら撮影前に会見したガヴェッツェーニ神父との間ではそれに関する話がいっさい出なかったからだ。遺体を洞窟におさめるところで終わりだろうと言うのがもっぱらの答えだ。

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さて今日が実際の十字架刑のシーン撮影日だった! ただしこの様子は詳しく書けない。厳重な箝口令がひかれてるそうだ。
だが目撃者によると....場所は片側が古い岩窟群、片側がちょっと高い平原になっている深い谷間のある台地で行われた。 かなり衝撃的でリアルで崇高でそしてジム・カヴィーゼルの全身は....真っ赤だった。幸いなことに今日はそれほど寒くない。
伝承では刑は朝方から行われたんだが、メルは夕方4時から撮っていた。日没を夜明けに見せることは可能だろう。

谷間にメルの"Action!"というかけ声が少なくとも4回響いた。不思議なことに回を重ねるごとにその声の調子がより優しく詩的に聞こえたと言う。 

11/25  2002 
ドイツの雑誌社が取材した詳しい記事はおそらく来年のイースター以後に手に入ると思うが、ローマ兵エキストラから得た情報を少しだけ以下に。 

 

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メルは9月のローマでの記者会見以来、どこともインタビューをしてない。だから先日のイタリアの雑誌に載ったインタビューなどは偽物だということだ(Carinyaより:私はこれも読んだがそういえばこの映画のことにはいっさい触れてなくて家族のことをいかにもメルが答えたかのように書かれていた。それに目新しいことは特になかった) 
前にも書いたが役者にはインタビュー禁止令が出てて、話せるのはエキストラだけ。その代わりメルと主要俳優たちは2月に公式に記者会見をする予定だ。
製作側は2003年9月公開という目論見らしい。が、配給がスムースに行かなければどうなんだろう.... 

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イエスが逮捕されて後、悲しみの道を通って十字架に至るシーンはとてつもなくリアルなものだということだ。我々が見たことのあるたくさんの絵画や映画からそのシーンをどのように描くかはある程度想像できるだろうが、もっともっと解剖学的(!)に現実に即したものになってることはいうまでもない。その証拠にこんなエピソードが....; 
夕食時、偶然にもメルとスタッフが何やら議論してるすぐとなりに座れて話がちょっとだけ盗み聞き(^^)できたとのこと。 
一人が「ちょっとそいつはおおげさなんじゃないか」 
別の一人「いやそうでもないさ。ひざの皮膚って薄いだろ、骨が見えたって不思議じゃないよ」 
「ああ、確かに。でもローマ兵がイエスの皮膚を剥がしたわけじゃない...」 
「知ってるよ。でも重い十字架を担いで途中4回も倒れておまけに人々に打たれたりしたらひざの皮膚なんてめちゃめちゃになって骨だって見えると思うんだが....」 なんて暴力的な話題だ! 夕食にはそぐわない(^^) 

 

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さて、まだ撮影中にも関わらず様々なリストや映画サイト上のフォーラムなどでは十字架の形、処刑の詳細などファンの間からはメルがどのように描いているのか細かい質疑が出てるが、今のところメル側は4つの福音書と、教会と信者や関心のある人が馴染んでいる伝統的なイメージ、それと当時のローマ法などを参考にしているとだけしか言えない。

(Carinyaより;この辺のことはかなり宗教的な話題で、イエスの手足を釘で十字架に固定したのはうそだと思うとか、いやあれはほんとで手のひらじゃなく手首だとか、十字架の形はほんとはああだ、こうだとか熱心な議論が見られる。みんなそれぞれの知識やうんちくを披露したがっているありさま。映画が公開されたらもっと議論を呼ぶだろうが今ここで書いてもあまり意味がないと思うので省略) 

 

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イタリアの新聞Gazzeta del Mezzogiorno掲載の「最後の晩餐」に出演したマテーラの人達のインタビュー記事が出た。
翻訳記事を読む

 

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9月の記者会見でなぜイエス役にジム・カヴィーゼルを選んだのかと言う問いにメルはこう答えている(訳さない方が伝わると思うので原文のまま)

"Because he is so human, so completely human." 

 


11/23 2002
オーストラリアの女性週刊誌Women's Dayにセットでのメルの写真が。
(Special thanks to Shiro Watanabe for sending the mag and Coco for scanning)

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彼らは11月いっぱいマテ-ラにいるということだ。なぜなら十字架刑の本撮影が実はまだ終わっていないから。ここのところ彼らはどうも代役を使ってずっとそれの準備とカメラテストが続いている。
さて、メルだがローマから夫人と子供達全員が来てて、今月いっぱいは彼と共にここに滞在するらしい。撮影は日曜だけが休みだが毎日家族の顔が見られてメルもご機嫌とのこと。

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ここで...ちょっとネタバレっぽいので残念ながら詳しくは書けないがメルはあっと驚くしかけを用いるという話だ。それがなんだかはいずれ彼の口からきっと聞けると思うが、いってみれば彼が「ブレイブハート」で起用したアイデアと似ているとだけ言っておく。それがアメリカから届いて今テストしているんだが....すごい。信じられない!よくもまあ....と言うしろものだ(^^)

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今日はドイツの雑誌が取材に来た。残念ながら監督や主要キャストにはインタビュー禁止令が出てるので、エキストラたちと、ガヴェッツェ-ニ神父(メルと3時間の会見をした)、それにジム・カヴィーゼルにほとんど付きっきりのアンジェロ神父などの話を聞くことになった.....さてどんな話が聞けるか.....。

昨日はアメリカのThe World Over というカトリック専門TV番組がこの映画を取り上げて、いかに監督と主演俳優がこのプロジェクトにのめり込んでるかという話が製作者から伝えられたそうだ。

11/20  2002 
きのうは映画でも最も重要なシーンになるだろうゴルゴタの丘の場面、いわゆる十字架上の受難のシーンが撮影された模様。何日かは不明だがアメリカで創刊されたばかりの新しいセレブ専門雑誌 In Touch がメルを撮りに来た。
(Thanks to you in Toronto and CarolynP, for sharing these exclusive pics!)

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Mel on the COVER

BRAVEHEART

Happy 15th Anniversary

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Variety, USA 1995
Variety, USA 1995

新しい年を迎えた。2010年。皆様におかれてもさらに良き年になりますよう。

日付けは1月2日になってるが、もう3日。1月3日と言えばメル・ギブソンの誕生日。「おめでとう、メル!」のついでに毎年この日に新年のご挨拶をしてる(^^)。

 

メル・ギブソンのファンサイトを運営する私にとっては、今年は楽しみが多い。公開を控えた2本の主演映画、監督するのが決まってるもの1本、春頃開始の主演作1本と久方ぶりに映画人メルがおおいに動く。できるだけ追っていきたいと思うが、また今年はたった4ページから初めた本サイトの10周年、さらにWhat Women Want 「ハート・オブ・ウーマン」のロスアンジェルスプレミアに幸運にも参加でき、幸運にも生身のメルギブソンに会えた記念すべき出来事の10周年も迎える。

10周年?! なんてこと、紀行文はそのうち書きます...などと言いつつ忙しさにかまけ、さぼってたら10年! 最近ひとしお思う。地球の自転が実は密かに速くなってるんじゃないかと....大昔古代マヤ人が予言してたのはこの事じゃないかと。しかし嘆いても仕方ない。自転は停まってくれないだろうし、やることはいっぱい。せめて10周年記念として上記プレミア紀行文でもアップしよう。

 

さて去年の暮れ続けてジャンルは同じ恋愛ドラマになるだろうが、全く毛色の違う2本を観た。ひとつは鑑賞券を得て久しぶりの劇場でロードショウとして、サンドラ・ブロック主演The Proposal「あなたは私の婿になる」を楽しんだ。

S・ブロックは好きな女優の一人だ。いったい美人なのかセクシーなのかよくわからない雰囲気が気に入ってる。コメディでは笑わせてくれるし、筋肉質に近い体つきに見えるがグラマラスなのもいい。

やり手のカナダ人キャリアウーマンがヴィザの更新ができないため、とっさに部下の若い男との偽装結婚を思いつき、彼の実家に行くはめになりドタバタが始まる。大都会シカゴからおおらかなアラスカに行くくだりは傑作。そこに行って部下の実家が土地の素封家でお屋敷のような家を見て驚くブロックの演技も最高。

しばらく見ればもう結末は推して知るべし。アメリカのロマンチック・コメディなら複雑な筋立てなし、不幸な結末なし、スピーディな演技とファニーな台詞、一人か二人の意地悪な妨害役...と約束通りの展開で、それでもブロックのうまいコメディエンヌぶりがおおいに笑いを誘い、ハンサムな相方、ライアン・レイノルズがちょっとすっとぼけた人のいい役回りで、あれよあれよと言う間に二人は本物の恋に陥る。ところでこのレイノルズ、確かにいわゆるイケメンで日本の女の子好みのように感じられたが、残念、私の好みじゃない。40歳くらいになったらどうかな。

安心して座席に身を預けられる映画の典型だ。問題提起や意識を刺激される事もあまりない。単純に楽しむ映画。この手の映画はアメリカならではだろう。アメリカの観客のためのアメリカ的ロマンスもの。以下に書くフランスの恋愛映画なんてきっとアメリカじゃはやらないだろう。

 

1962年フランス/イタリア合作 Le Repos Du Gerriere 「戦士の休息」。すでに別れてはいたが、妻だったブリジット・バルドーを主演に迎えたロジェ・バディム監督作品。同じ恋に陥っていく男女を描いてもこうも違うのかとあらためてフランス映画の妙を見せつけられた思い。この映画は昔一度劇場で見て、BB(ベベ)のふくれっ面の愛らしさにうっとりし、音楽の美しさに魅了されたのを覚えてて、今回ふと思い出しレンタルしたのだが、当時「戦士の休息」(原題通りの訳)と言うタイトルの意味するところが当時よくわからなかった。

偶然に出会った男に惹かれ一緒に暮らし始めるが、この男が何か病理的な暗さを持ち、不実なのだ。フランス映画、特に恋愛ものはアメリカの言ってみればわかりやすく結末まで読めてしまうようなプロットの作りよりも、なぜだかわざわざこちらをイライラさせるような演出や脚本になってる事が多い。実はそういうところも含めてフランス映画が好きなのだが、アメリカ的ストーリー展開に慣れてしまうと、とても不自然に感じられるかもしれない。

しかし実際の男女の心の機微とは単純なものではないし、はたからみれば不自然な行動や言動がつきものだ。この映画もそういう意味では単純でなく自然でない。つまり二人は知ってか知らずか心理的駆け引きをしてるのだ。駆け引きというより戦い。男が勝ってるように見えてその実、最後に笑うのは女。イタリアの廃墟の中で最後にBBにすがりついて愛を乞う男に対し、長い金髪を風になびかせ泰然と微笑むあのラストシーンがまさに戦い終えた戦士の休息なんだろう。つまり休息であってまだ戦いは続く...と匂わせる。男女の心の機微は尽きない。

2つの全く毛色の違う恋愛映画を見終わって、2つともそれなりに楽しめるが、私にとって心に残り、刺激を受け、女主人公になった妄想を楽しめるのは古くても不自然でも「戦士の休息」のようなフランス映画だなとあらためて認識した次第。

 


 

Last updated 10/23,2015

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