CREDITS
監督.....クリストファー・フレイザー
製作......フィル・アヴァロン
脚本......フィル・アヴァロン
撮影......ジェリー・マレク
音楽......フィル・バトキス
編集......デヴィッド・スティーヴン
CAST
John Jarratt.......サンディ
Phil Avalon.........ロビー
Steve Bisley.......ブー
Mel Gibson............スカラップ
Debbie Forman.....キャロライン
James Elliot.........キャロラインの父
Abigail....................バーの女客
MINI STORY
週末をワイルドに過ごそうと、仲良し4人組がサーフボードを積んで海へ繰り出す。目的の第一はもちろんガールハント。波乗りをし、ビールを飲み、いきがって騒いでるうちはよかったが、プレイボーイを自認するブーがちょっかいを出した地元の女の子の父親が絡んで来ると.......物語は悲惨な結末に向かっていく。
NOTES
記念すべきメルの映画デビューは、演劇学校在学中に仲間が書いた脚本に協力したもので、残念ながら脚本も演出も見事とは言えない。メルは助演で演技らしい演技は最後に、撃たれた友達のそばで衝撃と動揺を示すところくらいか。
彼は実に初々しく、金髪にしていてとても綺麗だ。まだ19歳だから当然だが。オーストラリア訛り丸出しで。これだけ見るとハリウッドにはとても....なんだが、それでも何か光るものがあって、この映画を見たジョージ・ミラーは後に彼をオーディションに喚ぶ事になる。この時すでに本人は知らなくともメルには強くアピールするものがあったのだ。
オーストラリアののびのびとした海岸や、おっとりした町や人の様子がアメリカ映画とまたちがっておもしろい。昔懐かしいロングボードでの豪快な波乗りシーンは見ものだが、メル達が実際にやったかどうかは遠すぎてわからない。ある伝記作者に言わせると「あれは吹き替えだ」そうだがメルは実際サーフ小僧でもあった。
この時のメルのギャラは250ドル(400ドルとも)。彼はこの映画の存在を忘れたがってるが、我々ファンにとってみれば彼のデビュー作として一見の価値ありと言いたいところだが、正直に言うとメルが出てるから見たのであってそういう目的がなければおそらく見ないだろう。
QUOTES
「僕が演じたのは19歳のサーフ小僧で、ただ波乗りをしてあとはとろそうに黙ってただけさ。当時それが僕にできた精一杯の事だった。一般公開されたが幸いな事にオーストラリア国内だけだった...」 ___メル・ギブソン
「メルの第一印象は、シャイで内向的な"なんだかさえない男だな"。でも話してみると実にナイスガイだった」___フィル・アヴァロン