CREDITS
監督..................ジョージ・ミラー
製作・原案........バイロン・ケネディ、ジョージ・ミラー
脚本..................ジェイムズ・マッコーズランド、ジョージ・ミラー
撮影..................デヴィッド・エグビィ
音楽..................ブライアン・メイ
編集..................トニー・ピーターソン、クリフォード・ヘイズ
CAST
Mel Gibson.................警官マックス・ロカタンスキー
Joannne Samuel.........マックスの妻ジェシィ
Hugh Keays-Byrne.......バイクギャングのボス、トウカッター
Steve Bisley.............マックスの同僚ジム・グース
Roger Ward...............マックスの上司フィフィ・マカフィ
Vincent Gil................暴走族の一人、ナイトライダー
Tim Burns.................バイクギャングの一人、ジョニーボーイ
Geoff Parry...............同ババ
Paul Johnston.............同カンダリーニ
MINI STORY
ハイウエイにのさばる乱暴者を取り締まる追跡専門(インターセプター)警官マックス。その運転技術は抜群で、上司は彼を手放そうとしない。マックスは暴走軍団のリーダー、トウカッターの恨みをかい、親友で同僚のグースが殺されるに及んで休職し、妻子と共に旅に出る。だがここにも暴力の魔の手がのび、目を離したすきに家族が餌食になってしまった.....目には目を、マックスは復讐の鬼と化し特別仕様の車を駆って一人で暴走族を倒していく......
NOTES
私はこれを劇場公開で見てこの時はじめてメルギブソンの存在を知ったわけだが、はっきりいってメルの引力よりも、この映画自体というかこの映画の暴力性と車達とそのアクションの凄まじさに圧倒されたのを思い出す。(パンフレットによれば、リーダー役以外は本物の暴走族を起用したとある!もちろんスタントは別だろうがリアルなわけだ)
そしてカーアクションやカーチェイス物はすでに珍しいものではなくなっていたが、そういうのとはちょっと違う。非常に論理的あるいは冷徹な視点で作られたという感触、それでいて、いやそれだからこそ見る側の感情に訴えて、深い恐怖を呼び起こす作用を持っている。荒唐無稽なホラーではなく、実は日常的な戦慄感。車文化で交通事故も半端ではないらしいオーストラリア人の身近なテーマなのだ。
日本ではこんな理屈には頓着なしで、とにかくかっこいいという事で特に車好きの男の子の間で大モテだった。たぶん暴走族もこの頃から増えたんじゃないかな。メルが着てたような黒レザーなんかもちょっと流行ってた。
そうそうメルが初来日して愛嬌を振りまいていたのも思い出す(よくよく考えてみると、他ならぬこの来日がメルの初めての海外遠征になる。つまりアメリカより早くメルは日本で人気が出たことになる)。日本だけじゃなくこの映画はアメリカを除いて全世界で予想以上の興業をやってのけ、オーストラリア映画ここにあり!という大看板を打ち立てた。
なおアメリカではオーストラリア訛りが嫌われて映画もビデオもアメリカ人俳優によって吹き替えられてしまった。だがメル映画を分析したJohn McCartyによると「一部分、たとえばマックスとグースの会話が重なるようなところは吹き替えられずに彼等の言葉が聴ける...」とあるんだが。なんとかオーストラリアのオリジナル版を手に入れたいと思っている。
追記:2001年ようやくオリジナルのオーストラリア英語版がDVDで発売された
メルとミラー監督との初めての出会いは語り草。オーディションの1週間前にバーで3人を相手に喧嘩してかなりひどいダメージを受けたその顔は、まさに「マックスのイメージにぴったり」だった。
QUOTES
「言ってみれば芸術作品にはなり得ないが、上等なB級映画の見本だね」___メル・ギブソン
「"Mad Max"はある一定の型にはめるのが不可能な映画だ。あらゆる作風にクロスオーバーしていて、あらゆる要素を持つ。その意味では高度に洗練された映画なのだ」____バイロン・ケネディ
WEBSITES
オーストラリアのコアなファンPeter Bart氏が発信するマッドマックス3部作に関しては最古参級の超有名サイト。膨大な情報量を誇り、古くからの定着ファンに支えられている。メルの事は少ないが映画と車、フィギュア情報に関しては充実してて男性ファンが多い。毎年話が出るMad Max 4に関してもよく噂、ニュースを追っている。
AWARDS
アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞